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メディアは防災教育の要

平成16年1月17日

 阪神・淡路大震災が発生してから九年。震災から年が経つにつれて人々の防災意識も薄れてきた感があったが、ここ一〜二年は逆に防災に対する関心が高まってきた.その理由として、政府が国内各地の地震発生確率を算出したり、東海・東南海・南海という海溝型巨大地震の被害想定を公表したことが挙げられる。しかし、メディアの果たす役割が何よりも大きいだろう。例えば、産経新聞は「巨大地震の時代」という連載を定期的に掲載している。地方紙もその地域で心配される災害について連載している。これまでのように九月一日や一月十七日前後のイベント的連載だけではなく、日頃から防災について考えさせる紙面作りへと変化しているように思う。大学で地球科学を学んできた者として、一般の方々に災害の知識を身につけてほしいと願っていたので、この傾向は高く評価できる。今後も、新聞をはじめとするメディアには防災教育の要としての役割を果たしてほしい。





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